我が家には4歳と、もうすぐ2歳になる2人の息子がいます。
先日スマホで撮った動画の整理をしていたら、ある動画を見て「この時は心配だったな~」と当時のことを思い出しました。
長男が2歳の時だったんですが、ある日突然言葉がどもるようになったんです。
この頃の事は、驚いたのと心配だったのもあり、かなり鮮明に覚えています。
今回は当時の子供の様子や家族の状況など、親として経験した事をありのままに書いてみようと思います。
突然のはじまり
それはある朝、突然はじまりました。
仕事に行く準備をしていると長男が話しかけてきたんです。
「パ、パ、パ、パ、パパはおちごと(お仕事)?」
その瞬間は「あれ?」とは思いましたが、朝の忙しい時間だったこともあり、特に深く考えずに仕事に向かうことに。
ただ何となく気になっていて、仕事から帰宅して長男と話してみると、
「お、お、お、お、お買い物いったんだよ」
というように、話し始めるときに言葉が詰まる事が何度かあることに気づきました。
「どうしちゃったんだろう?」と僕も嫁さんも突然の事だったので、かなり困惑しました。
この時はなんだかよくわからなかったのですが、とりあえずしばらく様子を見ようということに。
しかし数日経っても良くなるどころか、言葉が詰まる割合が明らかに増えていきました。
この時、これは決して一時的な言い間違いなどではなく、「どもり、吃音(きつおん)」だと確信しました。
徐々に悪化
長男がどもるようになってしまったと確信した時は正直ショックでしたね。
当時長男は2歳8ヶ月になっていて、徐々にいろいろな言葉をスムーズに喋れるようになってきていた時期でした。
児童館や公園で仲良くなったお友達と比べて、喋りはじめが遅かったこともあり、毎日嫁さんと「今日は○○って言えるようになったね!」と話すのがとても楽しかったんです。
そんな矢先だったので「なんで?」と混乱すると同時に、気持ちが落ち込んでいったのを覚えています。
そんな僕らの気持ちなど関係なく、息子のどもりは徐々に悪化していきました。
最初の頃は話し始める時に言葉が詰まる程度だったんですが、次第に言葉が出にくくなってきて、顔を真っ赤にして絞り出すように喋るようになりました。
時には言いたい言葉が出てこなくて泣いてしまうことも。
そんな長男の様子が辛そうで、可愛そうで、なんとかしてあげたくて「大丈夫?」とか「何て言いたいの?」とか聞いたりしていました(後にこれが良くない事だと判明します)。
ちなみにその他の特徴としては、
- 歌は普通に歌える
- こちらからの質問に答える時はどもらない
→「楽しい?」に対して「楽しい!」など
というように、どもる時は長男の方から僕達に質問をする場合がほとんどでした。
我が家での対応
しばらく日にちが経っても、長男のどもりは一向に良くなりません。
僕達も親としてどのような対応を取ればいいのか全くわからなかったので、ネットでいろいろと調べてみることにしました。
するとどうやら僕達の対応の仕方は間違っていた事が判明。
「大丈夫?」と心配するそぶりや、答えを急かすような対応は子供に余計プレッシャーを与えていたようです。
子供からしたら、話したい事がたくさんあって上手く表現できずに困っていた時に、親が不安そうな顔をしたり、プレッシャーをかけてきたら余計に話せなくなりますよね。
なのでそういった対応はとらないようにして、言葉に詰まってもちゃんと聞いている姿勢は示しつつ、焦らすことなくただ待つことにしました。
言葉に詰まってるなと感じたら、何も言わずに笑顔で「うんうん」とうなずきながら待つって感じですね。
こういう対応の成果なのか、ただ単に時間が解決してくれたのかわかりませんが、気付けば長男のどもりは無くなっていました。
僕らも意識していないくらいで「そう言えば治ったね!」と認識したくらい。
なので、どのくらいの期間どもっていたのか正確にはわかりません。
おそらく3ヶ月くらいだったのかなという感覚です。
原因を考えても・・・
特に吃音が激しかった時期は何が原因なんだろうと考えてしまうことが多く、ネットで調べたりしていました。
主な原因としては以下のようなものがあるようです。
ただこれ以外にも様々な要因が影響していると考えられていて、結局のところはっきりとした原因は断言できないようです。
これに対して、当時の長男の状況は以下のような感じでした。
特に弟が産まれた事は、長男にとっては生活環境が激変したのではないでしょうか。
こうやってみると、どれも原因として当てはまるような感じですね。
でもやはりどれがどの程度影響しているかなんて分からないし、確認のしようもない。
専門家の人でもはっきりとわからないのに、素人の僕がいくら考えてもどうしようもないんですよね。
子供のことは心配だし、どうしても親として「なんでこうなっちゃったんだろう?」と考えてしまいがちなんですけど、わからないことをいつまでも考えるより、とにかくできる事をやろうと途中で気持ちを切り替えました。
「ゆったりとした気持ちで、焦らずちゃんと話を聞く。しばらくそれを続けてそれでも良くならなかったら、地域の育児相談に相談してみよう」
そんなふうに夫婦で決めてやっていました。
今では長男はとてもよくしゃべります。
公園で会った知らないお友達や電車で隣の席に座っていた知らないおばちゃんにも平気で話しかけるくらいペラペラです(笑)。
まとめ
今回は長男がどもるようになった時の話をありのまま書いてみました。
今この記事を読んでいる方の中にも、自分のお子さんが同じような状況になっているという方もいるかもしれません。
中にはとても心配で不安な気持ちになっている方もいるでしょう。
僕は専門家ではないですが、ここに書いた事は親として実際に僕が経験し、感じたことです。
この記事が何かの参考になれば嬉しいです。