比嘉大吾まさかの体重超過!村田諒太は初防衛

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ボクシングに興味のある方にはもはや説明不要でしょうが、非常に残念な結果となりました。

WBC世界フライ級王者の比嘉大吾が減量に失敗し、体重オーバーで王座剥奪となりました。

 

前日計量で900グラムの体重オーバーで失格となり王座を剥奪。

世界タイトルマッチでの日本人選手の計量失敗は初とのこと。

試合自体は決行され、9Rに比嘉のTKO負けとなりました。

 

またWBA世界ミドル級正規王者の村田諒太は8R、TKOで危なげなく勝利しています。

 

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大きな代償

率直に言って本当に残念だし、悲しいです。

山中慎介や内山高志らが引退した今、井上尚弥に続き日本のボクシング界を盛り上げてくれるスター選手の1人になってくれると思っていたので。

ガンガン前に出て、ハードなパンチを撃ちまくるファイトスタイルは見ていて気持ちいいし、普段あまりボクシングを見ない人達にもわかりやすくて面白い。

少なくとも比嘉本人には海外進出の野望もあったようだし、我々ファンも期待していました。

あのスタイルは海外でもウケると思います。

 

しかし今回の体重超過での王座剥奪によって、比嘉はあまりに多くのものを失いました。

無敗記録も連続KO記録も王座も失い、海外進出など考えられる状況ではないでしょう。

22歳の日本の至宝にとってあまりにも厳しい現実ですね。

 

ただ、はっきりとしているのは体重オーバーは比嘉本人の責任であり、厳しい処分が課せられるのは当然であるということです。

相手のロサレスはしっかりとリミットを守って体を作ってきています。

これではどんな経緯があったにせよ、結果としてはネリが山中に対してやった行為と同じですので、厳罰は免れないでしょう。

 

問題はなぜこんな事態になってしまったのかということです。

 

陣営の問題

今回の件で具志堅会長を中心とした陣営に大きな責任があったのは間違いないでしょう。

そもそも比嘉の減量が非常に厳しく、もうフライ級では限界がきていたのは以前から分かっていた事です。

比嘉本人は以前から過酷な減量によってパニック障害になったり、練習中や試合中に足がつったりしていたため、階級を上げたいと何度も申し入れていたようです。

それを聞き入れず毎回過酷な減量を強いて、この試合においては2ヶ月の試合間隔で12キロの減量をさせています。

 

これでは今回のような事態を招いてもなんら不思議ではなく、本来なら誰よりも選手の体調に配慮すべき具志堅会長をはじめ陣営側の責任が重いのは明白です。

 

なぜ陣営がそこまでフライ級にこだわったのか?

もしかしたら連続KO記録による話題性やマッチメイクのしやすさなどのビジネス的なメリットがあったのかもしれません。

特に階級を上げて再び挑戦するリスクを負うより、フライ級で王者として防衛戦を続ける方が確実にジムの利益になりますしね。

本当の理由はわかりませんが、そういう意図があったと見られても仕方ないでしょう。

 

とにかく選手の意思を無視して試合を組んだことを猛省すべきです。

陣営の都合で将来を期待された才能あるボクサーのキャリアに傷がついたとすれば、残念でなりません。

 

危なげない防衛戦

一方の村田諒太は危なげない勝利でした。

相手のブランダムラは38歳で世界初挑戦、これまでの戦績もKOが5つと正直パッとしない印象。笑

 

よってこの試合は村田がどういう勝ち方で次のステップに繋げるかというのが焦点だった気がします。

そういった意味では相手にほとんど何もさせず、キッチリと倒しきったので良かったと思います。

 

それにしても凄まじいプレッシャーですね!

テレビで観ているだけでなんか息苦しくなってくるような・・・。笑

実際リングに上がったブランダムラには、ベタな表現ですがリングが狭く感じたんじゃないでしょうか?

試合後にはゴロフキンの名前も出し、それでいて「今のままでは勝てない」と驕らない姿勢。

相変わらずのナイスガイですね!

以前はやたらとビッグマウスのくせに強い相手からは逃げ回る選手が何人かいましたが、村田や井上などの本物にとっては、ビッグマウスなど無用ということでしょう。

 

ゴロフキンもいろいろとバタバタしてるようですが、ぜひ実現してほしいです。

村田がどれくらい通用するのか見てみたいですね~。

 

まとめ

何度も言いますが、今回の件は比嘉本人はもちろん陣営の責任でもあります。

重い処分になることは間違いないでしょうが、これを機に比嘉にはまずはゆっくりと休んでほしいと思います。

 

今回のことは本当に残念でしたが、僕は比嘉大吾のボクシングが好きです。

また近い将来、比嘉が世界の舞台で危険なパンチを振り回しながら前進する姿を見てみたい。

そんな時が来るのを気長に待っていようと思います。

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