チーム戦術の無さを個の能力のせいにするハリルジャパン

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サッカー日本代表が欧州遠征を行い、マリとウクライナと連戦しましたが、結果は1敗1分け。

 

いや~、なかなかにひどい試合でしたね!

結果はまだしも内容があまりにもヒドイ!!

W杯を前にして希望が持てないどころか、十分すぎる絶望感を持たせてくれましたよ。笑

 

で、こういう時にでてくるのが

「日本は個の能力が足りない!」

なんていう監督の言い訳を鵜呑みにするような論調。

 

いやいや、何を今さら・・・。

日本人選手の個人能力が世界レベルではまだまだってことは最初からわかってた事じゃん!

むしろ日本人の『個の能力』とやらが世界の実力国と対等に戦えるレベルだと思ってたんですかね?

ずいぶんと見積もり甘くないすか?笑

 

監督さんもほんとは気づいてるはずです。

今の日本代表チームの1番の問題点は『個の能力』ではないことに。

 

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無いものを嘆いても無意味

例えば料理人が「私は最高級の食材がなければ、まともな料理は作れません」なんて言ってたら、その人は料理人としてアウトですよね?

例え平凡な食材しかなくても、それなりにおいしい料理を作れるのがプロってもんでしょ!

サッカーではその国の選手をうまく活かしていかに強いチームをつくるかが、代表監督の仕事ですよね。

それを選手の能力が足りないなんて、言い訳にすらなってないって。

 

今の日本代表がダメなのは『個の能力』の問題ではなく、組織としてどうやって戦うかという共通のイメージが全く無いから。

要はチーム戦術の無いバラバラなチームということです。

 

戦術うんぬん以前に『個の能力』が低すぎるという意見をよく見ますけど、『個の能力』がまだまだだからこそ、戦術や連携を高めて少しでも勝てるチームを作っていく必要があるんですよ!

リオ五輪の陸上100m走で日本人選手は個人では誰もファイナルには残れなかったけど、リレーでは緻密な分析と戦略によってバトンパスの連携を高め銀メダルを獲ったじゃないですか!

あれと同じようなことをサッカーでもできるはずだし、サポーターもそういう戦いを期待してるんですよ。

個人ではボルトやガトリンと戦うことすらできなかったけど、リレーチームでは世界の2位になれた。

メッシやネイマールはいなくても、組織や戦術を高めれば世界でも勝負できるはず。

というか現時点では世界と対等に戦うにはそれ以外に選択肢はないでしょう。

日本選手の個の力で世界と対等に戦おうなんて思い上がりもはなはだしいよ。

 

そもそも選手の個のレベルを上げるのは、代表チームの仕事じゃない。

地域の少年サッカーチームからJ1のトップクラブまでを含めた日本サッカー界全体が長期的ビジョンで取り組む問題であって、代表チームであーだこーだ言う話じゃないんですよ。

 

チームが機能しないと下手に見える

パスが繋がらなかったり、ボールを奪われたりすると

「パスも繋がらないし、すぐにボール奪われるし、あいつらヘタすぎ」

とか言っちゃう人がいます。

 

でもこういうミスって技術的な問題だけで起こるわけじゃないんですよね。

パスの出し手と受け手のイメージが嚙みあってなかったり、パスコースが無くて苦しまぎれに蹴るしかなかったり、前線の動きが無かったりすればパスは繋がらないし、簡単にボールを奪われるわけで。

チームとしての決まり事とか戦い方がハッキリしてないとミスが増えて、選手が下手くそに見えるんですよね。

今のハリルジャパンってまさにこんな状態なんだと思います。

試合を見ていればわかるけど、みんなその場その場で迷いながらプレーしてるように見えませんか?

例えば・・・

・パスコースが無いから迷っていると相手が寄せてきたので苦しまぎれにパスするがカットされる。

・チームとしての狙いがあいまいで、各選手が迷いながら個別の判断で動くので、連動性がなくパスコースも増えない。

・なかなか繋がらないので無難な足下へのパスが増え、結果的に相手を背負うプレーが多くなりカットされる。

・誰かが上がったら誰かがその空いたスペースを埋めるみたいなチームの決まり事が無いのでバランスが悪く、ボールを奪われると簡単にシュートまで持っていかれる。

 

ハリルジャパンってこんなプレーばかりですよね?

これらは全て、チームに共通する決まり事がなく、戦術が確立していないことが原因だと思われます。

したがって、「あの選手は使えない」とか「この選手を呼ぶべき」みたいな意見をよく聞きますが、今の日本代表は誰が出ても大差は無いでしょう。

個の能力が足りないとか以前の問題で、チーム戦術が無さ過ぎて個の能力を出すことすら出来ていない。

 

唯一活きるとすれば、中島翔哉のように戦術や連携と関係なしに自分1人でドリブル突破できる選手でしょう。

彼のここ2試合の活躍も納得です。

ただ他の選手に中島と同じ事を要求するのは無意味だし、単独突破に頼るのも限界があります。

特に日本は連携や戦術理解に長けた選手が多いので、とにかくチームで共通した戦術、決まり事を徹底する必要があります。

そしてそれはハリルホジッチには無理だと思うので、他の監督に任せるべきでしょう。

 

ハリルホジッチも相当に悩んでいるようだし、報道によると選手から不満の声も聞こえてきているようです。

サポーターも含めもう限界です。

やるならできるだけ早い方がいい。とっとと解任すべきです。

 

今から新しい監督に変えるなんてギャンブルですけど、今のままハリルホジッチに任せるほうがリスクの高いギャンブルだと思います。

個人的には手倉森コーチが適任かと。

今のチームの実情を理解していると思うし、国際大会の経験もあるし。

まあ、日本サッカー協会にそんな決断ができるとは思いませんけどね。笑

 

まとめ

一言で言えば、やはりハリルホジッチのサッカーは日本代表には合わなかったということですね。

個々の身体能力が高いアフリカのチームには合っていたかもしれませんが、日本代表とは真逆のタイプです。

 

もちろん勝負はやってみないとわからないので、運良くW杯で勝ち進めるかもしれません。

しかし今回のW杯で勝てたとしても、今のサッカーではこれから先に繋がるようなものは得られないと思います。

なぜならこの先日本人が急にアフリカ人以上の身体能力を身につけるとは考えられないからです。

これから先も日本人の特徴は身体能力は高くないが、組織で行動することが得意で、俊敏でスタミナがあり、器用で勤勉なところだと思います。

そんな特徴を持つ日本人にはこれまでオシムやザック、アギーレによって積み上げてきた物の方が間違いなくプラスだし、日本サッカーの未来に繋がるものだと思います。

日本のサッカー界は無いものばかりを嘆いて、今持っている物を軽視しているんじゃないでしょうか?

 

今、監督を交代すればまだ間に合うと思うんです!

サッカー協会も一応仕事したとサポーターから言ってもらえるし、後任の監督ももし結果がでなくてもこのタイミングでの就任ならばそれほど責められることもないでしょう。

しかし現状を放置して結果がでなかった場合、サッカー界のダメージがとてつもなく大きくなるのは間違いないでしょう。

 

2010年の岡田ジャパンの再現でも期待してるんですかね?

その可能性は極めて低いと思いますけど。

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